今回は953話の後編について話していきたいと思います。
まずこれまでのポイントをおさらいすると、
ゾロは走り去る牛鬼丸追いかけて何かを発見しました。
リンゴを治めていた大名の名は、霜月牛マル。
牛マルはいつもきつねと二人で行動している剣の達人でした。
その狐の名前はオニ丸です。13年前、河松は牛鬼丸と名乗り、
鬼丸と共にリンゴの墓を守っていました。
こんな感じでした。それでは早速続きを見ていきます。
前回のメインだった河松の回想が終わり、河松と日和が歩きながら会話をしています。
ここで河松がウドンの囚人採掘場に収監されるまでの経緯が、少しだけ明らかになります。
河松は、都に潜入してしばしば食料を盗んだようです。
しかし、ある時、とうとう捕まってしまいます。
捕まえられたシーンの回想では、周りから油揚げ泥棒と呼ばれています。
おそらく鬼丸のために住んでいたのでしょう。
その前の回想で、刀を数本だけ売り、食料を買おうと言ったら、
鬼丸に怒られていたのでしぶしぶ盗むしかなかったようです。
河松はその件を思い出しながら不覚でござったと心の中でつぶやいています。
とりあえず盗みで捕まった件は、日和に話していないようです。
それにしても、河松なら例え盗みがバレても、簡単に振り切って逃げられそうな気もしますが、何か事情があったのでしょうか。
最終的には正体がバレて、オロチの命令によりうウドンで腐った魚を毎日食べる処罰を受けることになるのですが、
そこまでの詳しい経緯もいずれ明らかになるかもしれません。
日和は河松に、鬼丸に会いに来たのかと問います。
しかし、河松が捕まってから13年が経過していることから、
河松は鬼丸との再会を諦めています。
ただ、当時集めていた武器が数百人あったので、それを確認しに来たようです。
そうしている内に、牛鬼丸を追っていたゾロと合流します。
こんなにあっさりと合流できるなんてなんだかものすごく気持ちがいいです。
今までなら考えられないことですね。
ゾロは、牛鬼丸は消えたが、謎の扉が開かれていて、追いかけるかどうか決めかねていたそう。
しかし、実はその扉はかつて刀を隠すために、河松と鬼丸が堀った、地下室へ通じる入り口だったのです。
河松がその地下室に入ると、驚くべきことに、そこには何千人もの武器が収められていました。
何故こんなに多くの武器があるのかと、驚きます。
まさか鬼丸が?と、一瞬河松の脳裏をよぎりますが、いやこれは人間の仕業だと思い直します。
何でもありのワノ国ですが、さすがに狐が人間に変化するのはおとぎ話のようですね。
そしてさっき逃げた牛鬼丸ですが、なんと外から様子を伺っていました。
河松が中に入ったのを確認した後、何と狐の姿に変化します。
河松の回想にあった鬼丸の姿そのままです。
ゾオン系悪魔の実かなと一瞬思いましたが、変身の時に煙が出ていたので根本的に何かが違うようです。
かなり疲れている様子ですが、なんと鼻歌まじりに去って行きます。
今まで集めてきた武器を河松が確認したことで、
無事自分の役目を終えたと安心しているのかもしれません。
河松はかつて鬼丸に、13年後必ずカイドウとの戦いが始まるから準備をしなければいけないと固い意志を示しました。
それを聞いた鬼丸は、河松の意思を受け継ぎ、13年もの間、河松にかわって墓を守り続けました。
しかし、鬼丸は河松に会うことなく去って行きます。
これが953話のタイトルになっている、一度狐という意味なのでしょうか?
落語の演目の一つに、七度狐というものがあります。
人間を7回続けて化かすという執念深いきつねのはなしだそうです。
今回のタイトルは一度狐なので、化かすのは一度限りで、もう再登場はしないということなのでしょうか。
そうだとするとちょっと切ないですね。
誰かのために頑張った人が、誰に知られることもなく去っていくのは、
何とも言えない切なさがあります。
ただ、オニ丸は満足そうな感じだったので、それが唯一の救いです。
さて、この後が本当のラストシーンの、名刀・閻魔というなんとも魅力的な刀の存在が、
日和の口から明かされます。
その刀はおでんの形見であり、カイドウに唯一傷をつけた伝説の方なんだそうです。
次回はいよいよエンマの詳細が語られるのでしょうか。
腹の傷はおでんがつけた傷なのでしょうか。
おでんとカイドウは直接戦ったということなのでしょうか。
非常に楽しみです!