皆さんこんにちは。
考察機動隊・隊員のカイリです。
シャンクスの悪魔の実は瞬間移動だったについてお話をしていきたいと思います。
四皇の一人シャンクスは、第一話から登場している人気キャラクターです。
しかし、能力者なのかどうかまだわかっていません。
彼が能力者か、非能力者かという議論は、ファンの間でも割りと拮抗しているような気がします。
能力者だという主張の大きな根拠は、シャンクスが近海のヌシからルフィを助けた時に左腕を失った件です。
能力者だったから、海の中では力を発揮できずに腕を食われたという考察が有名です。
もしそうだとすると、4つ疑問が浮かびます。
一つ目は、シャンクスはどうやってその現場まで行ったのかです。
ルフィを乗せた船は、そこそこ岸を離れていました。
水深が浅かったとしても、能力者がそんなに素早く海の中を動けるでしょうか疑問です。
二つ目は、現場の水深は本当に浅いのかということです。
近海の主を追い払った後、ルフィとシャンクスは海の中に立っているように見えるので、
浅瀬のようにも思えます。
しかし、現場は岸からそこそこ離れていますし、近海の主は山賊の小舟を一口で食べていたので、大きさは少なくともシャンクスの10倍くらいはありそうです。
そんな巨大な怪物が、シャンクスの腰の高さくらいしかない浅瀬にいるとは思えません。
本当は、それなりに水深があったのかもしれません。
そうなるとシャンクスは能力者であれば一緒に溺れるはずです。
三つ目は二人は現場からどうやって帰ったのかです。
原作では、その後すぐシャンクスたちの旅立ちの場面になるので、
二人がどうやって岸まで戻ったのかは謎のままです。
繰り返しますが、岸からそこそこ離れているので、シャンクスも相当きつかったはずです。
四つ目は、シャンクスが近海のヌシを睨みつけて追い返した場面です。
あれは覇王色の覇気だとよく言われていますが、
彼が能力者であれば海の中で覇気は使えないはずです。
さて、以上のようにシャンクスが能力者であったとしても、これだけの矛盾と言うか疑問があります。
では、今度は反対に彼が非能力者だった場合はどのように考えたらいいのでしょうか。
ここで比較検討しやすいように一人の事例をご紹介します。
その人物とはデイリーです。
彼のエピソードをご存知の方は多いと思いますが、元ロジャー海賊団で副船長だったレイリーは非能力者だと言われています。
現在は78歳と高齢ですが、一人でカームベルトを渡ったり、
海中で素手で100 M 級の海王類を殴り倒すなど、海であっても尋常ではない力発揮しています。
今でもこれほどの実力なら、彼の全盛期はまさに冥王と呼ぶにふさわしい恐るべき強さだったと思います。
同じロジャー海賊団にいたシャンクスも、その強さを目の当たりにしているはずです。
シャンクスは、13年前の時点で既に四皇の一人でした。
四皇であればどう考えても現在のレイリーと互角以上の実力があるはずです。
一人でカームベルトを渡ったり、大きな海王類を素手で倒すことも当然難しくはないはずです。
なので、冒険がスタートした直後の一番弱いルフィが一撃で倒した近海のヌシに、
腕を食べられるなど到底ありえないことです。
レイリーは覇気の達人です。ワノ国編で話題になっている、
りゅうおうと呼ばれる覇気、鎧のようなもので、
カイドウもビッグマムも四皇クラスであれば当たり前のように体に纏っているものです。
当然レイリーもマスターしていて、海の中でも覇気を使っているはずです。
シャンクスもまた非能力者であれば、海の中では気を遣うことができたはずです。
なので、近海の主に思いっきり噛まれたとしても、本来は傷一つつかないはずです。
そして先ほども言いましたが、シャンクスは最後に近海のヌシを睨みつけて追い返していました。
これがもし、よく言われている覇王色の覇気なら、近海のヌシは超弱いので気絶しないとおかしいです。
そもそももっと早く覇気のバリアをぶつけていれば、腕を失うこともなかったはずです。
以上、シャンクスが能力者の場合と非能力者の場合の二つに分けて、
あの名シーンを検証してみましたが、どちらもそれなりの矛盾があり、まだまだ情報が足りないと感じます。
ここでちょっと唐突に裏話をご紹介すると、実は1部と2部の間の2010年頃に、
尾田先生の歴代担当による、グランドライン航路集会という座談会があり、そこで裏事情が明かされています。
この中で、連載前の2年半、尾田先生の担当をされていた方は、
ロマンスダウンの原稿をはじめて見た時、よくできているが、山場での演出が足りないのではと尾田先生に忠告したそうです。
そして、その翌週直された原稿に追加されたのが、シャンクスが腕を失うシーンだったそうです。
伏線祭りの尾田先生ですから、必ず辻褄を合わせてくるはずです。
ではどうやったら辻褄が合うのでしょうか。
少し考え方を変えてみましょう。
シャンクス悪魔の実の能力者かどうかという判断はとりあえず横に置いておいて、
彼にどういう能力、技能、技術があれば、腕を食われた件を説明できるのかという視点で考えてみたいと思います。
広い海の中で、ピンポイントにルフィがいる場所まで救出に行けたのは、恐らく見聞色の 覇気です。
そして現場まで泳いでいった、もしくは空を飛んでいったのであれば、
山賊を食べる近海のヌシは見えていたはずなので、その時にりゅうおうを出していれば楽勝だったはずです。
しかしそれをしなかったのは、何故なのでしょうか。
それは近海のヌシが見えていなかったからとしか考えられません。
ではなぜ見えていなかったのでしょうか。
それはシャンクス自身が突然、その場に出てきたのでそれが入るのを知らなかったとしか考えられません。
それってどういう状況でしょうか。
考えられるのは、例えば孫悟空の瞬間移動を使って違う場所に出てきた瞬間、
出会い頭に食われたという感じでしょうか。
つまりシャンクスは瞬間移動、もしくは空間ワープしたのではないかと思うのです。
空間ワープができれば、ワプワプの実の能力者なのかなと思います。ワープ人間ですね。
見聞色でルフィを見つけ、その場所まで瞬間移動して、ルフィを助けた瞬間に、近海のヌシが噛みついたと言う感じではないでしょうか。
完全に不意打ちだったのと、瞬間移動明けで覇気が一時的に亡くなり、腕を食われてしまったということなら矛盾はなさそうです。