お疲れ様です。いちかです。
今日のニュースと戯言・独り言をはじめます。
北朝鮮の労働新聞が韓国への批判を展開している。
米朝の対話への支持を強く表明している文在寅大統領にとっては痛手だ。
今後の南北米関係はどうなっていくのだろうか。
ニュースの内容
非核化を巡る米朝間の実務交渉が近く再開される兆しを見せる中、北朝鮮メディアが自粛していた韓国への非難を再開したと韓国の各メディアが報じている。
朝鮮労働党機関紙、労働新聞は22日、情勢に関する解説で、「南朝鮮(韓国)当局は朝鮮半島の情勢悪化の責任から絶対に逃れられない」と主張した。今月初めに行われた「ソウル安保対話」で、「北朝鮮と対話の軌道を維持している」としたイ・ナクヨン首相の発言や、
「北の相次ぐ試射で緊張が高まっている」としたチョン・ギョンドゥ国防部長官の発言を取り上げ、「ずうずうしい」と非難。
対外宣伝メディア「朝鮮のきょう」は、米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権の韓国軍への移管問題に触れ、
「有事作戦統制権が移管されても、南朝鮮・米国の連合軍に対する実質的な指揮権は国連軍司令官を兼務する米軍司令官が握ることになる」と主張した。
北朝鮮メディアはこのところ、2016年に中国の北朝鮮レストランから集団脱北した女性従業員の送還を求める問題を除いて、韓国への批判は控えてきた。
韓国メディアは米朝交渉の再開を控え、韓国を非難することで、米国に圧力をかける狙いがあると分析している。
分析・見解①
北朝鮮の姿勢は米国への圧力が目的というのはよくわかる。
なぜなら金正恩氏は、トランプ大統領より下の存在になりたくないからだ。
要は北朝鮮とアメリカを対等な国にしたいということである。
加えて、金正恩氏は韓国を属国と思っているようだ。
仮に朝鮮半島の南北統一が実施されるとなれば、南朝鮮(韓国)が北朝鮮に吸収されることになるだろう。
属国である韓国がアメリカに媚すぎると、北も下手に出ざるを得ない。
だから韓国を非難しつつ、米国を牽制していると筆者は考えている。
分析・見解②
北朝鮮は目的のためなら手段を選ばない。
下記、デイリーNKジャパンの編集長である高英起氏。
先ほど述べた2016年の中国の北朝鮮レストランから集団脱北した女性従業員の送還を求める問題についてだ。
北朝鮮の対韓国宣伝サイトである「ウリミンジョクキリ」は20日、「12人のわが女性たちはどこに」と題した記事を掲載。
韓国に亡命した北朝鮮レストラン従業員らの送還を要求するとともに、文在寅政権の対応を非難した。
この事件は2016年4月、中国の北朝鮮レストラン「柳京食堂」の支配人と女性従業員ら計12人が集団で脱走、韓国に亡命した出来事で、北朝鮮は当初から「集団拉致された」と主張。
また韓国国内においても、朴槿恵前政権下において国家情報院が介入した「企画脱北」ではないかとの疑惑が持ち上がっていた。
他の北朝鮮メディアも、これと同様の記事を掲載しているが、こんなものはまだまだ序の口である。
しばらくすれば、北朝鮮当局者が公式に、従業員らの送還を韓国政府に要求するかもしれない。
また、国連人権委員会などで、北朝鮮にいる従業員らの家族が、娘の送還を訴えることもあり得る。
北朝鮮は工作活動により、膨大かつ重要な情報を得ている。
日本でいえば朝鮮総連が最たる例だろう。
さらに諜報機関を設置するだけでなく、工作員を海外にばらまいている。
このように徹底的に集めた情報を寝かしておき、使える場面になったら使う。
いわば外交カードとして、相手国より優位に立ちたいときに一気に持ち出す。
上記の高氏執筆の記事では韓国の拉致と主張している。
そうではないと断定はできないが、40年以上も罪のない日本人を拉致し拘束している国が、何をいっているのか。
流石にロジックが滅茶苦茶だ。
手段を選ばないとはこういった意味である。
いちかの戯言、独り言!
突然の韓国批判には意味があった。
南はさておき、米朝対話での金正恩氏の動きに注目すべきだろう。